テラテクSlackカイゼン奮闘記 Vol.1 Slack運用における課題と過去の過ち

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この記事でわかること

  • 弊社のSlack運用が抱える「目も当てられない悪循環」(DMの多発や情報の分断)のリアルな現状
  • 常駐・リモート主体の組織特有の「SOFT(組織文化)」と「HARD(機能・ルール)」における課題
  • 過去の「Slackアンバサダー活動」が、なぜ現場の声を反映できずに失速してしまったのか

目次

はじめに

私は、IT業界の経験が全くない状態から一歩を踏み出した、社内を支える「ひよっこSlack管理者」です、、、
以前、営業現場の生産性向上に取り組みまして(当時のログはこちら)、多くのメンバーの協力でプロセスは劇的に改善されました。
 

しかし、組織全体を見渡してみると、Slackの運用には数多くの課題が…。
そこで今期、新たに立ち上げたのがこのSlack改善プロジェクトです。
バラバラな組織を一つに繋ぐSlackの全社的な運用改善を目標に掲げ、日々あれこれと頭を悩ませながら全力で突っ走っています!
今回は、これからの奮闘記の序章として弊社の抱えているSlack運用の現状をありのまま包み隠さずご紹介します!

弊社の現状を赤裸々に語ります、、、

せっかく業務上の知見や解決策などのナレッジを蓄積し始めたのに、なぜか必要な時に活用されず、現場が回らない。そんなモヤモヤを抱えていませんか?実は今、私たちのチームは「目も当てられない悪循環」に陥っています。
 

・クローズドな空間でのやり取り 

せっかくの良いナレッジも、閉じられた場所(プライベートチャンネルやDMなど)でやり取りされているせいで全体に共有されず、結局は業務の属人化が発生してしまっています。


・通知の嵐で麻痺する現場  

弊社は、エンジニアをお客様先へ派遣する人材派遣業を営んでいます。社員の中でも特にお客様先へ常駐しているメンバーは、日々大量の通知に追われています。その結果、「どれが重要なのか」「自分が見るべき情報なのか」の判断がつかなくなっています。


・最終手段の「個人へのDM」

どこを見ていいか分からないから、「知っていそうな人」へ直接DM(ダイレクトメッセージ)を送る。送られた人は対応に追われ、その知見はまたクローズドな場所に埋もれていく……。人材派遣業という業界特有の制約もあいまって、やりとりのうちプライベートチャンネルが40%、DMが36%という状況になっています(2026/7/1時点)。つまり、オープンにコミュニケーションを取るはずのSlackで、オープンチャンネルで会話されているのはたった24%なのです。

ナレッジを溜めているはずなのに、皮肉にも情報が分断され、個人も組織も疲弊していくこの状況をなんとかしたい!と思い、何が問題なのかを改めて考えてみることにしました。

 

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問題から見えてきたSlackの課題

先述したような問題のすみわけを考えてみたところ、大きく分けて2つの課題に分類することができました。
  
①組織文化の醸成の課題(以降「SOFT課題」と呼びます)
SOFT課題については、弊社のようなITサービス業において、他社様でも同様の悩みを抱えられているかもしれません。弊社では多くのお客様先への常駐やリモートワークが主体となっており、物理的な接点が少ないために、どうしても自社への帰属意識が希薄になりやすい傾向があります。
 

②Slack機能や運用の問題(以降「HARD課題」と呼びます)
HARD課題については、Slackの機能を十分に使いこなせていない点や、導入当初に策定した運用ルールが現行の業務実態に即しておらず、ユーザーに迷いが生じている点が大きな要因です。

具体的には、以下のような機能・運用面での課題が浮き彫りになっています。
 

・機能活用とリテラシーの不足:スレッド機能の活用が不十分で、自身の関与が薄い会話の通知に悩まされるなど
 

・運用ルールの形骸化とチャンネルの乱立:チャンネルの命名規則や使い分けの基準が曖昧なため、類似のチャンネルが乱立し、どこで情報を発信・収集すべきか判断が難しくなっています。特に、オープンチャンネルの比率が約20%と極めて低く、情報の多くがプライベートチャンネルやDMに閉じてしまっていることが、ナレッジ共有を妨げる大きな障壁となっています。

過去にも同じ課題に取り組んだことがあったのです。

この2年間、ただ何もせずに状況を見過ごしていたわけでは決してありません、、、
実際のところ、共通の利用ルールをきっちりと整備し、全社を挙げて本格的な活用に乗り出したのは、 
ちょうど昨年の5月を迎えたあたりの時期からでした。
以下の図にあるように、導入初期はメンバーの大部分が無料プランのままで、Slackが単にメッセージをやり取りするだけの連絡ツールという位置づけにとどまっていたのです。

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そこで立ちはだかったのが、無料プランによる壁です。履歴の保存が90日間に制限されるなど、日々現場で生まれるナレッジやノウハウをストックする面で非常に大きな問題を感じていました。
 
そこで昨年4月、待望のPROプランへの移行を決定!さらに、他WS拠点の限られたメンバーもエンジニア向けの環境へと合流させ、ワークスペースの統合を実現しました。この転換期に合わせて利用規約をまとめ、利用を活性化させるための「Slackアンバサダー」(社内の活用を牽引する委員会のような集まりです)を立ち上げ、組織への浸透に向けて非常に強い意気込みを持ってスタートしたのです。
 


とは言え、大きな期待を背負って発足した「Slackアンバサダー」のメンバーは、誰もが通常業務で多忙を極めるトッププレイヤーばかりだったのです、、、
 
利用を活性化させるためのミーティングも、回数を重ねるうちに次第にアイデアが枯渇し会議自体消滅。
 
そして何よりも致命的だったのは、PROプランへの移行に伴って本格的に使い始めたエンジニアユーザーの代表を委員会に選出しなかったことでした。その結果、開発現場のリアルな意見をすくい上げることができず、実態とかけ離れた偏ったルールを策定してしまったのです。
 
エンジニアからバックオフィスへ異動したメンバーがいたため、当時は「彼らを介して現場の声をカバーできている」と過信していたのですが、今振り返るとその考えがいかに浅はかだったかと思い知らされます……

まとめ

改めて振り返ると、私たちが陥っていたのは「ツールは導入したけれど、使いこなせていない」という、あるあるな落とし穴でした。
 

Slackを会社全体でうまく運用するには、トップダウンでルールを押し付けるだけでは不十分だったのです……。
 

特に「現場の声を無視したルール策定」が招いたアンバサダー活動の失速は、痛烈な反省点。やっぱり、現場で実際に手を動かすエンジニアのみんなを巻き込まないと、意味のある改善なんてできないんですよね。
 

この苦い経験を糧に、次はもっと「現場に寄り添ったSlack運用」を目指して突き進みます!
 

「ひよっこSlack管理者」の挑戦、これからも見守っていてくださいね🙌 

著者プロフィール

R・E(Salesforceエンジニア)

🏅保持資格
・Salesforce 認定 Platform アドミニストレーター
・Salesforce 認定 Platform アプリケーションビルダー
・Salesforce 認定 Marketing Cloud Account Engagement スペシャリスト
・Salesforce 認定 Data Cloud コンサルタント
・Salesforce 認定 AI アソシエイト
・Salesforce 認定 Agentforce スペシャリスト

Salesforceエンジニア歴1年半ほど、Salesforceユーザーの問い合わせ対応から社内Slackの導入・運用まで幅広い業務を兼任。