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実録公開-失敗から学ぶSalesforce運用の「3つの壁」【第2弾:運用プロセス編】〜孤独なシステム管理者のしくじりストーリー〜

  • 16 時間前
  • 読了時間: 5分

この記事で分かること


  • Salesforce利活用が滞っていた実態(業務フローの属人化と二重管理)

  • Salesforceの運用・定着が進まなかった3つの理由

  • 「運用プロセスの壁」を突破する3つの具体策



   目次



本記事は、Salesforceの導入や運用で誰もが一度は直面する「理想と現実のギャップ」を、弊社のシステム管理者が自らの「しくじりストーリー」として赤裸々に語るシリーズの第二弾です。


多くの企業が「Salesforceを導入すればすぐに業務が改善する」と期待しますが、実際には困難が待ち受けていることも珍しくありません。本編では、実体験に基づいたリアルな失敗事例から、いかにして運用を軌道に乗せ、最終的にAI活用まで見据えた高度な活用を実現したのか、その処方箋を公開します。


第二弾となるこの記事では、Salesforceの利活用を妨げていた3つの壁のうち、2つ目の課題である「運用プロセスの壁」とその乗り越え方を詳しくお伝えします。



 


   運用プロセスの壁:業務フローの属人化と二重管理


体制を整えた後に直面したのが、根深い「運用プロセス」の問題です。


どんなに優れたシステムを構築し、サポート体制を作ったとしても、肝心のデータが入力されなかったり、プロセスがバラバラであったりすれば、真の価値は発揮されません。


私たちは、なぜSalesforceがあるにもかかわらず業務が効率化されないのか、その原因を究明するために、現場の「日々のオペレーション」に深く切り込んでいきました。

そこには、デジタル化の影に隠れた、アナログで属人的な「もう一つの業務フロー」が蔓延していたのです。

 

 当時の運用現場は、Salesforceが活用されているとは言い難い状況でした。

営業担当者ごとに商談レコードの入力内容や精度がバラバラで、データの集計が不可能な状態だったのです。


営業担当は、Salesforceへの入力にメリットを感じられず、慣れ親しんだExcelの修正や更新に多くの時間を奪われ、常に多忙を極めていました。


この「入力は必要だが使われないシステム」と「多忙な現場をさらに圧迫する二重管理」の状態が、Salesforceに対する現場の不信感を生んでいました。

管理者が良かれと思って作った項目が、現場にとってはただの「無駄な工数」として認識されていたのです。

 



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   Salesforceの運用・定着が進まなかった3つの理由 


この混乱の背景には3つの根本的な原因がありました。


第一に、業務フローが「属人化」しており、誰がどのタイミングで何をすべきかの標準がなかったことです。


第二に、「Salesforceをどう使うべきか」という運用ルールが不明確であったため、各個人が独自の解釈でデータを入力していた点です。


第三が最大の問題でした。Salesforceという基盤がありながら、重要な数字の管理や集計が依然として「スプレッドシート(Excel)」で行われていたのです。

Salesforceが「唯一無二の公式な記録場所」として認められておらず、単なる「二重入力の対象」に成り下がっていたことが、運用の形骸化を招いていました。



   運用プロセスの壁を突破するための3つの取り組み  

 

取り組み① 必要な工程を洗い出し、業務フローを標準化

プロセスの正常化に向けて最初に行ったのは、業務の「棚卸し」です。


理想を押し付けるのではなく、ホワイトボードに今の業務フローを書き出し、泥臭くヒアリングを重ねることで、現状の「真の姿」を可視化しました。


そこから不必要な工程や、特定の人しか把握していない「ブラックボックス化」した作業を特定し、業務フローとして整理・再定義を行いました。


この「今の姿」を直視し、無駄を削ぎ落とすプロセスを経たことで、システムが実業務のどの工程を支えるべきかが明確になり、運用プロセスの見直しが劇的にスムーズに進むようになりました。 


 

取り組み② 「The Model」を参考にした独自プロセスの策定

次に、再定義した業務フローをSalesforceの「商談フェーズ」に落とし込みました。

世界的標準である「The Model」の考え方をベースにしつつ、人材派遣業界特有の事情に合わせた独自のプロセスを構築したのです。


具体的には、新規案件を獲得する「新規受注」と、その後のフォローである「契約更新」の商談を明確に切り分けました。


最も大きな改修は、新規受注が成立した際、次の「更新商談」をシステムが「自動作成」するようにしたことです。

これにより、営業担当者は入力を忘れる心配なく顧客のフォローに専念でき、経営側は重要な指標である「更新率」を正確に把握できるようになりました。




取り組み③ レポート・ダッシュボードをベースにした会議体の設立

データの一元化が進んだことで、ついに「脱Excel」による会議体が実現しました。


以前は、会議のたびに担当者がスプレッドシートを手動で集計し、多大な時間をかけて資料を作成していました。

しかし現在では、Salesforceのホーム画面からワンクリックで最新データにアクセスできます。

経営層から現場までが同じダッシュボードを見ながら議論することで、認識のズレが解消され、迅速な意思決定が可能になりました。

また、手動で集計していた時間が減ったおかげで、次の打ち手を検討する時間も生まれました!


Salesforceが単なる「記録簿」から、ビジネスを動かす「羅針盤」へと進化した瞬間です。


 

 



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   まとめ


運用プロセスの壁を乗り越えるために不可欠だったのは、まず「今の姿」を直視することでした。

ホワイトボードを使い、泥臭く工程を洗い出して標準化したことが全ての起点となりました。

そこに「The Model」の思想を自社流にアレンジして定義し 、手動での集計作業をダッシュボードに置き換えることで「二重管理」の苦痛を取り除きました。


大切なのは、現場に負荷をかけるのではなく、入力支援や自動化によって「Salesforceを使った方が楽だ」と実感してもらうこと。

この成功体験が、組織全体の利活用を劇的に加速させました。




次回は3つ目の壁、「技術」の壁をどう乗り越えたのかをお伝えします。




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