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Account Engagement(旧Pardot)メルマガ作成工数を4割減!誰でも高品質なメールが作れる「仕組み化」の全貌

  • 9 時間前
  • 読了時間: 8分

この記事でわかること


✓ HTMLの有識者に依存したAccount Engagement(旧Pardot)メルマガ・DM運用の属人化を解消する方法

✓ デザインを崩さず、新人でも迷わず一定の品質でDMを作成できる「パーツ化テンプレート」の設計

✓ 1本あたりの作成時間を60分から35分へ削減した、実務での具体的な運用フロー


読了時間:約10分




   目次




   はじめに


こんなことでお困りではないでしょうか?

・DM作成が特定の担当に集中して回らない

・HTMLが苦手なメンバーは、ちょっとした修正でも時間がかかる

・新人が入るたびに品質のバラつきが出る

・ブランドガイドラインを守らせたいが、毎回チェックが大変


本記事では、Account Engagement(旧Pardot)のClassicメールエディタ環境で、

pardot-region を使って「編集してよい場所」だけを開放するパーツ化テンプレートに切り替え、

ゼロから作らない・崩れない・迷わないを実現した手順と工夫を紹介します。


対象読者:Classicメールエディタを継続利用しており、属人化・品質ばらつきに課題があるチーム

※Lightning Email Builderでは pardot-region は無効です。



   属人化していた当時のAccount Engagement運用の実態


当時は月5〜6本のDMを約5名の体制で回していましたが、実際は「HTMLとAccount Engagementの両方を安全に扱える担当」に負担が集中していました。


前提として、当時使っていたメールテンプレートが“がちがち”で、見出しを1行直すだけでもHTMLを開いて編集する必要があったからです。とはいえ、全員がHTMLを触れるわけではないため、他メンバーは毎回その担当に依頼→修正→確認→再修正を頼るしかありません。


しかも、どこまでを編集してよくて、どこからがNGかがドキュメント化されておらず、暗黙の了解で進む場面が多いです。結果として、同じ体裁のDMでも余白・太字・リンク表記などに微妙なブレが積み重なり、ブランドの一貫性を保つのに余計な確認が発生していました。


テンプレがあるのに、毎回ゼロから直しているのに近い運用でした。




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   属人化が引き起こしていた課題


・負荷の集中:特定の担当者に業務が集まり、休みにくく詰まりやすい状況になっていました。

・心理的負担:依頼する側・される側の双方で「レイアウトが崩れるかもしれない」という不安が募り、レビュー回数が増えていました。

・スピード低下:軽微な修正でもリードタイムが延び、キャンペーンの機動力が下がっていました。

・ブランド統制の難化:メールごとの微妙な差異が積み重なり、ガイドラインの逸脱が発生しやすくなっていました。


複数人でDMを運用されている方、同じような心当たりはありませんか…?



   テンプレ化運用に切り替えようと思ったきっかけ


DMを作るたびに、心のどこかで「この運用は特定の人がいないと回らない...」という不安がありました。そこで目指したのは、個人のスキルに依存せず、新人でも一定品質で作れる運用

迷わず作れ、レイアウトが壊れる心配がない状態を“仕組み”として用意したいと考えました。


そこで着目したのが、pardot-regionという属性です。pardot-regionを使うと、HTMLを書かずとも、レイアウトテンプレートの特定の要素を編集可能にすることができます。


検討の結果、Classic環境でも pardot-region で「編集してよい場所」を明確化できると判明。

レイアウトは固定したまま、必要な部分だけ安全に編集できる。これなら現実的にパーツ化テンプレートへ移行できると判断しました。



   かんたん解説:pardot-regionとは(pardot-region / pardot-region-type の使い分け)


パーツ化テンプレートへの移行の話をする前に、pardot-regionとpardot-region-typeについて説明させてください。

実際にタグを記載する際には、以下の2つを使い分ける必要があります。


■pardot-region:「どこ」を編集可にするかを指定

<h1 pardot-region="title">【タイトル】</h1>

<div pardot-region="body">

  <p>本文段落1。</p>

  <p>本文段落2。</p>

</div>


■pardot-region-type:「どう編集してよいか」(権限)を制御


「文字だけ変えてほしいのに、勝手に変な画像や表を入れられてレイアウトが崩れてしまった……」という事故を防ぐために有効

pardot-region-type名

編集可能にさせたい範囲

simple

文字差替のみ(法務表記など)

basic

文字装飾・リンク可(本文向け)

image

画像差替専用(ロゴ・ヒーロー画像)

link

URL/ボタン文言のみ

pardot

フル編集(自由記述用)


例えば、regionとregion-typeを組み合わせて、このように記載します。


<span pardot-region="cta_text" pardot-region-type="simple">お申し込みはこちら</span>

</a>


ポイントregion で場所、region-type で編集の自由度を切ると、崩れない×使いやすいのバランスが取れる。



   実際に行った対応:DMテンプレの整備


1) 「レイアウト固定 × 差し替えパーツ」に再設計


まず、既存のテンプレートを可変部分と固定部分に分ける「region化(リージョン化)」を行いました。

ここで言う region化 とは、テンプレート内の「編集してよい場所」を pardot-region で明示し、それ以外は触れないようにする設計のことです。さらに pardot-region-type を併用して、その場所で何を編集できるか(文字だけ/画像だけ/リンクだけ等)の自由度もコントロールします。


  • 固定(HTMLで完全固定):全体レイアウト/行・列/余白/ヘッダー/フッター

  • 可変pardot-region):タイトル/リード/本文/ボタン文言/差し替え画像



上記メールを参考に実際の画面と共に詳しく解説します。


・テキスト、画像、リンク、テーブル、スタイル変更などほぼ全て編集可能にする場合

pardot-region-type = pardot付与→WYSIWYGエディターが表示される

(pardot-region-typeを指定しない=pardot-region-type = pardot付与となる)




・画像のみを編集可能にする場合

pardot-region-type = image付与→画像差し替えのみ可能なエディタが表示される





・リンク先のみ編集可能にする場合

pardot-region-type = link付与→リンク差し替えのみ可能なエディタが表示される




pardot-region は、ランディングページやメールテンプレートのHTML要素に付ける属性で、

「この領域はエディタから編集OK」という印を付け、コードが書けない運用担当者でも安全に編集できます。特定のタグにこの属性を付けると、Salesforceのエディタ上でその部分がオレンジ色の枠で囲まれ、クリックして中身を書き換えられるようになります。


また、pardot-region-type と組み合わせると編集の自由度まで制御でき、崩れのない安全な更新が可能です


2) テンプレに“必要パーツ”をすべて同梱して使い回す


このステップは、pardot-region と pardot-region-type を仕込んだテンプレ作成後の運用です。イベント案内・プロモ・ニュースレターなど、よく使う要素を1つのテンプレートにパーツとして同梱しておき、配信のたびに必要なパーツだけを残して他は非表示/削除します(ヘッダーやフッターなど固定部分は触りません)。


  • メリット:用途別テンプレが乱立せず、保守はこのテンプレ1本に集約できます。

  • 実務の流れ

    • 配信ごとに「使うパーツ」にだけ内容を入力(title / lead / body / hero_image / cta_text / link など)。

    • 使わないパーツは非表示display:none など)または安全に削除します。

    • すべての固定領域・レイアウトはそのまま維持されます。



   テンプレ化運用に切り替えた結果どう変わったか


・作成スピード:1本あたり約60分から35分へ削減できました。

・品質の平準化:ブランドガイドラインに準拠したレイアウト崩れがゼロになりました。

・心理的負担の軽減:特定の人に頼み続ける状況が解消し、休暇や不在時にも滞留しにくくなりました。

「技術がある人だけが頑張る」運用から、「誰でも迷わず作れる」運用へ移行できました。




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   まとめ


振り返ってみると、私たちの属人化の根っこは「スキル差」ではなく、編集してよい範囲が曖昧だったことにありました。

そこで pardot-region を使って 「触っていい場所/ダメな場所」 をはっきり可視化し、さらに 編集できる内容を制限(テキストだけ/画像だけ など)することで、崩れない更新を仕組み化できました。


「パーツ化テンプレート」に切り替えたことで、スピード・品質・安心感がそろって向上し、ブランドガイドラインの順守も格段にラクになりました。結果として、「上手な人が頑張る運用」から、「誰でも迷わず作れる運用」へと自然に移行できています。


今日から始めるなら

  1. まずはメールの中で頻繁に変わる要素だけpardot-region でパーツ化。

  2. pardot-region-type で編集の自由度を定義(例:simple/image/basic)。


これだけで、「ゼロから作らない・崩れない・迷わない」土台ができます。




この記事を書いた人

N.K.(Pardot/Web/EC運用スペシャリスト)

🏅保持資格

・Salesforce 認定アドミニストレーター

・Salesforce 認定 Platform アプリケーションビルダー

・Salesforce 認定 Experience Cloud コンサルタント

・Salesforce 認定 Agentforce スペシャリスト

・Salesforce 認定 AI アソシエイト

・Salesforce 認定 Marketing Cloud Account Engagementスペシャリスト


Salesforceを軸に、Marketing Cloud Account Engagement(旧Pardot)やWeb、Commerce Cloud(EC)まわりの業務に携わっている。
BtoB企業でのメール配信やリード管理、Web・ECとCRMの連携など、現場で実際に使われる仕組みづくりを支援。



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