
目次
はじめに
Salesforceを導入したいけど、「色んな種類があってよく分からない!」「そもそもライセンスって何?」などと悩むことはありませんか?
そこで、この記事ではSalesforce導入時の参考になるような各ライセンスの特徴や選び方についてご紹介していきます!
押さえておきたいSalesforceのライセンスの基本
Salesforceに限らず、CRMやSFAなどのシステムを導入する際は、
なぜ導入をしたいのか?
何をKPIにするのか?
を踏まえ、そこから逆算して必要なコストを投資する必要があります。
Salesforceの導入を検討している方の多くは、「ビジネスプロセスを変革して企業の成長を加速させたい!」といった目的があるはずです。
費用対効果を出すためにも、適切なライセンスコストを見極め、投資していきましょう。
では、Salesforceのライセンス費用はどのような構成になっているのでしょうか?
Salesforceは、下記3つの組み合わせによって料金が決まります。
①プロダクト
②エディション
③ライセンス数
それぞれ簡単にご紹介します。
①プロダクト
基本機能を軸に、さまざまな拡張機能を追加した業種別の強化ツール。
事業内容別、Salesforce導入の目的別にさまざまなプロダクトがあり、利用するプロダクトごとに料金が設定されています。
代表的なプロダクトとしては、「Sales Cloud」「Service Cloud」「Lightning Platform」などが挙げられます。

②エディション
使用する機能が選べるプランのようなもの。
プロダクトと同じく利用するエディションごとに料金が設定されています。
代表的なエディションとしては「Starter」「Professional」「Enterprise」「Unlimited」等が挙げられます。
エディションと、プロダクトごとのライセンス数によって、料金が変わってきます。
イメージにおこすと、下図のような形です。

それぞれの特徴については、次の章以降でご紹介しますね!
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各プロダクトの特徴
ここからはSalesforceを代表する3つのプロダクトの特徴をそれぞれご紹介していきます。
1.Sales Cloud

Salesforceと言えば、このSales Cloudを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
Sales Cloudは、顧客管理全般の機能を軸として、商談、見積、注文、契約管理などの情報を一元的に管理できる営業支援の機能が使えることがポイントです。
さらに、見込み客を生み出すイベントやセミナーなどを管理する「キャンペーン管理」などの機能も用意されています。
自社の営業活動を強化したいと考えている場合は、このSales Cloudがオススメかもしれません。
2.Service Cloud

Service Cloudは、コールセンターやカスタマーサポート向けに、顧客サービスの一元管理ができる機能が使えることがポイントです。
顧客からの問い合わせを管理して、オペレーターが適切に対応できるようなオムニチャネルサポート、ナレッジなどの機能が用意されています。
オペレーターの効率化や顧客満足度の向上を考えている場合は、このService Cloudがオススメかもしれません。
3.Lightning Platform

Lightning Platformは、自社でカスタマイズしたアプリケーションを開発でき、最小限の機能から始められることがポイントです。
業務に必要な機能をカスタマイズすることができれば、コストを抑えつつSalesforceを使用することができます。
Sales CloudやService Cloudの機能が不要、必要最低限の機能でSalesforceを使いたい場合は、このLightning Platformがオススメかもしれません。
それぞれのプロダクトの特徴や機能について、表にまとめるとこんな感じです。
Sales Cloud | Service Cloud | Lightning Platform | |
特徴 | ・営業活動に関する情報の一元管理 ・営業プロセスの標準化、自動化・AIを使用した売上予測 | ・カスタマーサポートの効率化、自動化 ・CTI連携による顧客情報の管理 | ・カスタマイズに適した拡張性、柔軟性 ・費用を抑え最小限の機能から独自アプリの開発 |
主に使用するオブジェクト・機能 | リード、商談、見積 売上予測、見込み客管理 など | ケース、ナレッジ サービスコンソール、オムニチャネル など | 取引先、取引先責任者、カレンダー など |
目的 | 営業活動の効率化 | 顧客満足度の向上 | 最小限の顧客管理 |
上記プロダクトのほかに、Marketing Cloudという近年注目されているプロダクトもあります。
Marketing Cloudは、BtoCのマーケティング活動や顧客エンゲージメントに特化しています。
メールの自動配信やキャンペーン作成などのプロセスを自動化できたり、Sales CloudやService Cloudと連携することでSalesforceのデータ管理機能とも統合することができます。
自社のマーケティング活動を向上させたいと考えている場合は、このMarketing Cloudがオススメかもしれません。
料金体系はほかのプロダクトと異なるため、気になる方はぜひ調べてみてください。
また、プロダクトは1組織でひとつではなく、複数のプロダクトを組み合わせて利用することが一般的です。
Salesforceを導入する目的や利用用途は、会社ごとに異なります。営業活動を強化したいのか、マーケティング活動を強化していくのか、など「自社でSalesforceをどのように活用しいきたいのか?」を考え、それぞれのビジネス課題やニーズに合わせて適切なプロダクトを選定してみましょう。
各エディションの特徴
続いて、エディションの説明です。 代表的な4つのエディションについて表にまとめてみました。
Starter | Professional | Enterprise | Unlimited |
・一番価格が安くシンプルですぐに使える機能を備えている ・Salesforceを初めて使う人向け | ・セールス、カスタマーサービス、マーケティングなどの基本的な機能を持つ ・中小規模のリリース向け | ・Professionalで使用可能な全機能にプラスして、高度なカスタマイズや管理ツールを持つ ・大規模なリリース向け | ・最上位エディション ・すべての機能と無制限のカスタムアプリやプレミアサポートを提供 |
なお、エディションはプロダクトと異なり、1組織に1エディションのみ適用となります。
導入後にエディションをアップグレードすることはできますが、一度エディションを上げてしまうとダウングレードはできませんので注意が必要です。
そのため、まずは最低限の機能を持つエディションから始めて、必要に応じてアップグレードをしていくのが良いのではないでしょうか。
各エディションの詳しい機能や価格についてはプロダクトごとの料金ページをご覧ください。
★Sales Cloud
★Service Cloud
★Lightning Platform
ライセンスの選び方
ここまでプロダクトとエディションについてそれぞれご紹介してきました。
しかし、いろんな種類があるから「結局どれを選べばいいの?」と余計悩んだ方もいるかもしれません。
そんな時は、まずは自社の業務ニーズや体制に合わせたライセンス構成を考えてみるのはいかがでしょうか?
そのうえで、Salesforceを利用する目的やライセンス数、予算によってエディションを選択してみましょう。
エディションには価格差がありますが、単純に費用が抑えられるから…と機能を制限してしまうと、せっかくSalesforceを導入したのに成果が発揮されず無駄になってしまう可能性があります。
一方で、いろいろな機能を一気に導入してしまっても、使いこなせない可能性も出てきてしまいます。
提供される機能や業務のニーズを考えて、コストパフォーマンスの高いエディションを選んでみましょう。
以下に私の個人的見解を記します。参考程度に読んでみてください。
Salesforceをしっかり使いたいならEnterprise以上がおすすめ!
※Professional以下だと、ワークフロー、承認プロセスなど、Salesforceのメリットを最大限に享受するための機能が使えないため
10ライセンス以下の企業や個人事業主で、「まずは最低限の費用でSalesforceを使ってみたい」という場合はStarterから!
自社の業務に合った機能、予算、利用人数などを考慮しながら適切なライセンスを選ぶことでSalesforceをより一層活用しやすくなるかもしれません!
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んで、少しでもSalesforceのライセンスについて、読む前より分かったかも!と思っていただけたら嬉しいです。
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