記事掲載日 2025年01月06日
ユーザーの要望を正しく汲み取るエンジニアによって、Salesforceの活用が促進!定着率アップのために、全国拠点での説明会も実施



日工株式会社
事業内容:
アスファルトプラントの製造・販売、コンクリートプラントの製造・販売、バイオマス関連設備等の環境関連設備の製造・販売 等
従業員数:1,376名(連結 2024年4月1日現在)

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Salesforceは全社に導入されていたが、ログインすらしていない社員が多く存在した
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Salesforceを独学で学んでいたため、基礎的な知識があまりなく、効率的な運用ができていなかった
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ユーザーに寄り添った開発と全国拠点への説明会を通じて、全社的にSalesforceが浸透し、Salesforceのメリットを最大限に享受できるようになった
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専門家の研修を通してSalesforceを基礎から学び直し、標準機能をフル活用できるようになった
全社的な業務効率化を期待して
Salesforceの導入を決めたが、思うように浸透しなかった
川上様:日工株式会社は1919年に創業され、大正時代の米騒動で知られる鈴木商店が起源となっています。設立当初は、ショベルやスコップといった農工具等の製品づくりを行っていましたが、そこからアスファルトプラントや生コンクリートプラントの製造を手がけるようになりました。特に、アスファルトプラント製造では国内トップシェアを誇り、全世界で3社しかないグローバルプレイヤーの1社でもあります。
また、2023年度には社内でサステナビリティ委員会を設立し、サステナビリティ基本方針を策定しました。地球環境や社会に対する責任を果たしていくために、環境負荷の削減や廃材のリサイクル、災害発生時の早期復旧・復興に向けた取り組みなどを続けています。

日工株式会社
取締役/CDO 管理本部 副本部長 兼
CEO Office 経営企画部長 兼
DX Business Team リーダー
川上 晃一 様
そんな我々が、初めてSalesforceを導入したのは2014年のことです。当時はコールセンターでの利用に留まっており、全社では自社開発のシステムを利用していました。しかし、独自で開発した自社システムは使いやすい反面、全社的な業務改善が推進できていないのが実情でした。
そこで2017年には、Salesforceの利用範囲を全社員に拡大したんです。Salesforceにすべての情報を集約し、事業部を越えた連携を取りやすくすることだけでなく、一つひとつのアクションの履歴を残し、顧客管理や若手育成に活かすことを期待していました。
吉塚様:全社的な業務効率化を期待して導入を決めたものの、社内での利用はなかなか思うように進みませんでした。従来のシステムが各部門に特化して作り込まれていたこともあり、どうしてもそちらと比べてしまう社員が多かったのです。全社員がSalesforceにアクセスできる環境になっていましたが、ログインすらしていない社員もいるような状況でしたね。
外部ベンダーに開発を委託していた時期もありましたが、要件定義して、依頼して…という仕組み上、どうしても要望の実現までに時間がかかってしまうため、やむなく断念しました。
ユーザーにきちんとヒアリングをして実装してくれる
エンジニアのおかげで、
社内のSalesforce運用が加速度的に進んだ
吉塚様:Salesforceの利用メリットを十分に享受できない状態が続くなかで、当社では2022年にDX Business Teamが立ち上がりました。しかし、Salesforceの改修をできるのは社内で1人だけ。Salesforceを使っていない社員がほとんどという状態から持ち直すには、どうしても人手が足りません。
ちょうどその頃、テラスカイ・テクノロジーズがエンジニアの派遣事業を始めたことを知り、エンジニアの派遣を依頼することにしました。2023年に1名の受け入れをしてみたところ、来てくれた方がとても良い方だったので、徐々に人数を増やし、現在は3名体制となっています。
Salesforceの改修はどうしても開発側・ベンダー側の考えありきで進んでしまいがちですが、テラスカイ・テクノロジーズのエンジニアはまずユーザーに「どのようなことに困っているのか」をヒアリングし、正しく汲み取ったうえで実装してくれます。そのおかげもあって、社内におけるSalesforce運用が加速度的に進んでいきました。
Salesforceを活用することで、異なる部署同士でも同じ情報を見ながら円滑なやり取りができるようになりました。社内便やメール、ポータルサイトといった閉鎖的な空間でのやりとりが多かったなかで、Salesforce上のチャット機能である Chatterを使うことでコミュニケーションがオープンになりました。「どのお客様にどのような対応をしているか」ということが履歴として残るようになったのも良かったですね。
川上様:各支店で持っていた顧客名簿も、すべてSalesforce上に移しました。また、名刺管理サービスと連携することで、顧客情報の更新や整理がさらにスムーズになりました。当社のお客様の中には社員さんが全国に転勤する会社も少なくありません。そのようなケースでも名刺情報が最新の状態でSalesforceに反映されるため、データを更新するだけでしっかりとフォローできるようになりました。
