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【基礎編】Salesforce入力規則の秘訣と実践ガイド




   目次



   はじめに


Salesforceには入力規則という機能があります。

入力規則を使用することで、ユーザーの入力ミスを事前に防ぎ、Salesforce内のデータ精度を高めることができます。

たとえば、お客様の情報をSalesforceに登録する際、本来100以下の数値で登録して欲しいところ100を超える数字で登録してしまったり、本来カタカナで登録すべきところを平仮名で登録してしまうといった入力ミスが考えられます。

このように、データ登録に一貫性がないと、上司やマーケティグチームに怒られてしまうなんてことがあるかもしれません。


入力規則とは、「入力したデータが基準に満たしているかどうか」を確認する機能です。

入力規則の中で、入力したデータが基準に満たしているかを判定する数式を設定します。入力したデータと数式を比較して、入力が正しくない場合はデータが保存されず、誤ったデータの登録というのを未然に防いでくれます。


こちらの記事では<入力規則における数式の組み立て方>にフォーカスして、ご紹介していきたいと思います。



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   数式の組み立て方について


ありがちな利用シーン:

営業が商談データを登録する際に、失注だったら失注理由を必ず入力させたい。


これをSalesforceの仕様に変換するとこうなります。


■要件

商談データを作成or編集する際、標準項目[フェーズ]で値[失注]を選択したときに、ロングテキストエリア型のカスタム項目[失注理由詳細]に必ず情報を入力させたい。





このような状況があったと仮定すると、どのように組み立てればよいでしょうか。

まず、「標準項目[フェーズ]で値[失注]を選択したとき」こちらを組み立ててみましょう。


<選択リストの値を判定する「ISPICKVAL関数」>


→ ISPICKVAL(StageName, “失注”)


ISPICKVAL関数の使い方については下記ヘルプを参照ください。


ヘルプにも記載がある通り、ISPICKVAL関数は選択リスト項目の値が指定した文字列と等しいか判定し、等しかった場合にTrue、等しくなかった場合にFalseを返す関数です。



<項目が空白かを判定する「ISBLANK関数」>



続いて「カスタム項目[失注理由詳細]に必ず情報を入力させたい」という部分ですが、こちらは「カスタム項目[失注理由詳細]が空欄(null)だとエラー」と言い換えられます。

早速数式を組み立ててみると、このような形になります。


→ ISBLANK( [失注理由詳細のAPI参照名] )




ISBLANK関数の使い方については下記ヘルプを参照ください。


ヘルプにも記載がある通り、ISBLANK関数は値の有無を判定し、ブランクである場合はTrue、ブランクでない場合はFalseを返す関数です。


ちなみにISBLANK関数と似たISNULL関数というものもSalesforceには存在します。



ヘルプにも記載がある通り、ISNULL関数はテキスト型をサポートしておらず、必ず結果がFalseとなってしまいます。

テキスト型の空欄判定をしたい場合、ISNULL関数は使用できないという点に注意が必要です。テキスト型の空欄判定をしたい場合には、上記の通りISBLANK関数を使用しましょう。


<関数を組み合わせる場合>


それでは、「標準項目[フェーズ]で値[失注]を選択したとき」「カスタム項目[失注理由詳細]に必ず情報を入力させたい」それぞれの数式を作成することができたので、これらを合体させたいと思います。

今回は①と②どちらの実行結果も判定したいので、AND関数を使用して数式を合体させます。(①②どちらか片方の判定だけでよい場合はOR関数を使用します。)

最終的に、


→ AND( ISPICKVAL(StageName, “失注”) , ISBLANK( [失注理由詳細のAPI参照名] ) )


このような式となります。

AND関数の使い方については下記ヘルプを参照ください。





   最後に


はじめは混乱してしまうかもしれませんが、冒頭に述べた通り入力規則では組み立てた数式の実行結果がTrueとなった場合、エラー判定となり保存がブロックされる機能です。

上記の数式を組み立てることにより、標準項目[フェーズ]で値[失注]を選択したときに、ロングテキストエリア型のカスタム項目[失注理由詳細]がブランクの際に数式がTrueを返します。その結果、入力規則が働き結果的にデータ保存がブロックされるというロジックなのです。


数式に慣れるまでは、要件を一つひとつ分解して、細かく数式を組み立てていくことが大切です!

次の記事ではより複雑な数式を用いた入力規則の例をご紹介したいと思います。



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